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箱に入ってる?

先週末、日本コーチ協会広島チャプターの3周年スペシャル

セミナーを開催しました。

 

タイトルは、

『人間関係が楽になる!

 ~コーチが伝えるコーチングスキルより大切なこと~』

 

どんなに卓越したコミュニケーションスキルを持っていても、

関係がうまく築けないことがあります。

 

感情は自然に湧き上がるもの。

いろんな理由づけをして、いつの間にか自分の正しさを

中心に、相手を責めていることが日常起こっています。

 

 

 

こんな出来事がありました。

 

電車の中でのシーンです。

 

私の隣に、ぐったり疲れた2人の高校生が座っていました。

イヤホンをつけてうとうと。

大きなスポーツバッグを両足の間に挟むようにして、

床に置いています。

どうやら部活でエネルギーを使い果たした様子。

 

私は買い物帰りでたくさんの荷物を抱えて座っていました。

 

そこへ、70歳代と思われる男性が私の前に立ちました。

 

さて、私はどうしたでしょう?

 

 

一瞬、立ち上がろうとしましたが・・・

 

・私は疲れている

・こんなにたくさんの荷物を持っているんだから

・この男性は、しっかり立っていて、私より健康で元気そうだ

 

もっともらしい理由が私の中で出てくる出てくる。

 

私は、立ちませんでした。

それどころか・・・

疲れて荷物が多くて大変そうな自分を演出するかのように

荷物を持ちかえたり、目をつむったりしていました。

 

 

次の電停で、男性よりさらに年齢が上の、おばあさんが乗車。

男性の隣、高校生たちの前に立ちました。

 

彼らは、居眠り状態ですから、気づいていません。

 

突然、男性が高校生に向かって

「立ちなさい!」

 

高校生たちは、突然の大声に驚いて目を開き、

1人がのろのろと立って席を譲りました。

 

その空いた席に、おばあさんは当たり前のように、

黙って即座に座りました。

 

立った男の子は、つり革に手をかけながら

半居眠り状態。

よほど疲れているんだろうな、

と見ていてかわいそうになりました。

 

だけど、私はその高校生に席を譲りませんでした。

 

私が席を譲ると、男性やおばあさんが反感を持つかもしれない、

などと、またもや言い訳が心の中でわきおこったから。

 

 

 

この一連の出来事の中で、

私は明らかに自分を誤魔化していました。

 

自分が席を立たない理由を、そのつど正当化しています。

 

そして、男性やおばあさんの振る舞いを責めています。

 

高校生は若いんだから立って当たり前だと思い込んで

叱って立たせた男性はひどい。

 

席を空けてくれた高校生にお礼も言わず、

平然と座ったおばあさんは失礼だ。

 

 

私は何もしないで、人の言動に勝手に腹を立てて

自分を正当化するだけで終わっていたのです。

 

これを「自己欺瞞(じこぎまん)」と言います。

 

 

自分が立つべきだな、という気持ちは起きていたのに

そこを見ないようにしてしまった。

外側の世界を責めることで、自分から目を背けていました。

 

 

 

相手を「人」として

思いやりをもって接しているのか、

 

それとも

 

都合の良い「物」、

邪魔な「物」、

無関係な「物」

 

として扱って、心を向けないでいるのか。

 

 

私は、

男性や高校生を「物」として見ていなかっただろうか?

 

男性とおばあさんは、

高校生を「物」として見ていなかっただろうか?

 

そもそも、席を譲る、という行為は

互いの思いやりを行動で表すことのはずなのに、

私たちはそこからズレた思いでいたのではないでしょうか。

 

 

それぞれが自分本位の箱に入って、

相手を責めている。

 

 

こうした自己正当化の行為は、職場で家庭で起きています。

 

 

セミナーでは、それを

「箱に入っている」状態

と言いました。

 

こうしたスキル以前の相手に関わるスタンスが

人間関係をつなぐ基盤だと、

みんなどこかでわかっていると思います。

 

 

相手を尊重していない言動を自分がしていると気づいたら、

「今、自分は箱に入った!」

と意識をすることが、人間関係を改善する第一歩。

 

自分が箱に入った状態でいると、相手も防御しようと箱に入る。

 

立場が上だとか、下だとか、

そんなことは関係ない、心の状態です。

 

 

箱に入ってしまうことはままありますよね。

人はそういうものです。誰だって入る。

 

そこから先が肝心!

 

箱に入り続けるのか、

箱から出て素直な気持ちで関係性を改善するよう努めるのか。

 

 

戦わず、守りにも入らず、逃げもしない

オープンな自分になれたら、

 

関係性、自分の可能性も、広がりはじめると思います。

 

箱の外に出るのは、簡単なことではないけれど、

自分の意志で箱から出ることができれば、

ひとつ成長した自分に出会えます。

 

 

★今日のCoaching Question★

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Q.一番最近、箱に入ったのはいつですか?どんな箱ですか?

 

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行動した感想・気づきをコメントでお寄せください。

お声をいただけたら嬉しいです♪

 

 

追伸:

 

私は、非難や否定、批評されるのが嫌いです。

誰でもそうかもしれませんが、

私は打たれ弱いのです(^_^;)

 

すると、箱に入ってしまって、自分を守りがち。

 

箱に入ると、ある意味、快適で楽です。

 

けれど、箱の中に居続けるのがつまらなくなります。

良くも悪くも刺激がなくて、世界が閉ざされてしまうから。

 

こうしたときにコーチされると、

かたくななフタがだんだん緩んで開くことがあります。

 

人間関係によって、箱に入ったり、箱から出たり、

繰り返しながら、ちょっとずつ成長していくんだと思います。

 

箱に入ったことがない人はいないはず。

 

入ること自体が悪いのではなくて、

入ったことに気づいたら、自分を変えるチャンス到来!

 

自分も人も責めないで、

ときには人の力も借りて、箱から出る快感を手に入れてみては

いかがですか?

 

 

 

大事なのは「行動する」こと。

 

実践するとどんないいことがある?

 

それは・・・

した人だけにやってくるご褒美♪

 

一つの行動が次のステージへの扉につながります(^^)

 

 

どうぞ良い一日を(^^)/

 

 

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2013/10/07 | Posted in
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